クルマが動く機械であることはだれもが了解していることです。だから、あれだけの機械が動き回ることに注意をはらわなくなっているのかもしれませんが、これはとても重要なことなのです。少なくても1トン前後の重さがかなりのスピードで動くわけですから、そのエネルギーは想像以上の大きさがあるのです。このエネルギーの大きさは、事故があったときにはっきりと姿を表します。ぐしゃぐしゃに潰れたクルマや、怪我の大きさを見れば恐ろしく思えるほどです。
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昔も事故はありましたが、クルマの台数が少なかったことなどから、最近ほど目立ちはしませんでした。しかし今や安全に関係する機能、性能は、最優先事項となっているのです。クルマの安全性能は2通りあります。動的安全性とか1次安全性と呼ばれるものと、受動安全性とか2次安全性と呼ばれるものです。1次安全性とは、クルマの走る、曲る、止るといった機能に直接関係している部分で、事故回避性能ともいえます。2次安全性は、事故が発生した時に被害が大きくなるのを抑制するものです。1次安全性には、エンジンのレスポンスやステアリングの応答性なども考えられますが、機能を追加してとなると、ブレーキにおけるABSが上げられます。