公団住宅には「遠・高・狭」の代名詞がつけられたものです。しかし、これら「団地族」はそれに耐えて頑張り、のちの一億総中流時代の中核を形成することになります。その後の日本の住宅事情を見てみると、この団地を出て、次のステップの住宅、つまり、より居住水準の高い住宅を確保することが可能だったかどうかが、以降、人びとの間に居住格差、あるいは居住環境格差が生まれる分かれ目になっている気がします。もちろん、そうした中間層の上下には絶対的居住富裕層、絶対的居住貧困層も存在します。
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そのようにして始まる居住階層別に人びとの現在の居住状況を見た場合、住宅政策が焦点を当てなければならないのが、居住水準をなかなか改善できないでいる層であるのはいうまでもないことです。