21世紀型社会では、人々が自分らしく、自己実現を図りながら、心の豊かさや真の生きがいを見出してゆくことは、大変難しいことなのである。しかも、児童・生徒といえどもこういう状況から免れることはできない。さらに、今日の科学技術の発展に伴う情報化・国際化また少子高齢化の急激な進展は、一度獲得した知識をすぐに陳腐なものにする。確かに、学校教育で獲得した知識も、多くの場合、数年も立てば役に立たなくなる。そこで、われわれは、現状に対応した新しい知識を、不断に求めていかなければならない。こういう現代の状況のなかで、ポール・ラングランは、1965年にユネスコの成人教育推進国際委員会において、「教育は、児童期・青年期で停止するものではない。それは、人間が生きているかぎり続けられるべきものである。教育は、こういうやり方によって、個人ならびに社会の永続的な要求にこたえなければならない」(P.ラングラン著『生涯教育について』)として、生涯教育の理念とその必要性を提唱した。それ以来、わが国でも生涯教育・学習が構想され、法的な整備も進められ、全教育体系の「生涯学習体系」への移行がもたらされた。
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